![]() | Universo Inverso Kiko Loureiro (2007/03/26) Fuel この商品の詳細を見る |
本日は、ご存知ANGRAのギタリストであるKiko Loureiroの『Universo inverso』
このアルバムを購入しようと思った理由は二つ。
ファーストアルバム、No Gravityが様々なブログ・HPで紹介されているのにも
関わらずこのアルバムは圧倒的に情報量が少ない(笑)
そして、このアルバムに対する評価が『ジャズとしては良いと思うが、
キコ・ルーレイロのアルバムとしては物足りない』等々
キコのアルバムにしてキコであらずのような感じだったので
果たしてそうだろうか?という疑問を抱いたということです。
じゃ、早速レビューしましょうか!!
ちなみに、アルバムタイトルのUniverso inversoは『正反対の分野』という
意味だそうです。
1,Feijao de Corda
イントロが、ANGRA最新作Aurora Consurgens収録曲を思い起こさせるような
曲ですね。ドラムの入り方等、けっこうロック寄りな気がします。
キコらしさ全開の曲では?ANGRAの曲に対して、ジャズなアプローチをしたとでも
言いましょうか。
そして、後半では大々的にピアノがフューチャーされ非常に自由なフレーズを
聴かせてくれます。
この曲を聴くだけでも価値はあると思います。
2,Ojas Verdes
アルバムの解説の言葉を借りるならブラジル人とキューバ人の手により、
スペイン風に即興された、興味深い強烈なギターのミックス。
あえて、ガットギター等ではなくエレクトリックで弾いてきたというのも
聴きやすさの一因でしょうか。
一曲目同様、ピアノの自由なフレーズが華麗に響き渡ります。
3,Havana
なかなか難解なコードの移り変わりで始まるラテンな気質な曲。
序盤で聴けるキコのフレーズはなかなか激しく、聴き応え十分です。
曲全体が、テクニカルな雰囲気に包まれたよく出来た曲だと思います。
4,Anastacia
これは、キコの愛犬『アナスタシア』に捧げた曲だそうです。
どうやら、キコ本人が愛犬の横でピアノで作曲したとか。
非常にゆったりした曲調でブラジリアンミュージックの良さが出てますね。
どこか懐かしい感じのする曲でもあります。
5,Monday Mourning
キューバの民族的リズムでありながら、少し暗めの曲です。
後半から、スムーズにジャズ感覚な曲調に変えてくるあたりは巧さを
感じますね。
6,Arcos da Lapa
キコ流のサンタナ的アプローチですかね。
サンバのリズムに合わせて、なかなかロックしてますよ。
7,Samba da Elisa
このアルバム中、けっこう『ジャズ的』な曲ですかね。
ほとんど即興で仕上げた曲らしく、ストレートであり、彼のセンスと高い技術
を見せつけられた感じですね。
インプロの応酬に対してのメンバーの息の合ったプレイ、最高です!!
8,Camino a Casa
ベースのテクニカルなフレーズで始まり、手数の多いドラム、
弾きまくりのキコとハイテクフュージョンの香りがプンプンします。
曲のリズムはサンバ!!
9,Realidade Paralela
フルアコのような柔らかい音でしっとりと聴かせてくれます。
後半はリズムが徐々に遅くなり、ピアノもしっとり、でもキューバ!!
10,Recuerdos
輸入盤では、この曲がラストですね。
ガットギターでしょうか?
安らぎの空間に誘う全体的にアコースティックな響きの良い曲です。
11,Espera ai!
こちら、日本盤のボーナストラックとなっております。
キコ流のボッサノバですね。
締めに相応しいあっさりした曲ですね。
夏に聴きたいかも。
★★★★★★★★★★(10/10)
これは、どんなに厳しく評価しても9.5点ですね。
とにかくアプローチの仕方が興味深かったですね。
音楽性の面では、ブラジルやキューバ的な音楽にロックを融合させており、
機材面でもホローボディーのテレキャスを使用してANGRAとは違ったサウンド
を聴かせてくれるのもよろしいです。
また、キコのフレージングも最高なんですが、本人もインタビューで
言っていた通りパット・メセニーとライル・メイズのような息のあったプレイを
このアルバムでは、キコとヤニエウ・マットスが実現しているのも
聴き所であると思います。


